君が好き





何かしら再生ボタンを押してしまったのかと焦っていれば
聞こえた笑い声、




まさか、思いながら顔を上げて、知る









「…お前、なんで知ってんだよ」

「お前のことならなんでも知ってんだよ」


ニカっと笑ったマモルに、クラスの奴らも何人か。




「ほんと、なんなんだよ…」




じんわりと鼻の辺りが熱くなる。


「どっかいこーぜ!ホームパーティ!」
「ホームって…もうそれ家って言っちゃってんじゃねぇか」
「おぉ!鋭いツッコミ!さすが俺の永遠の相方〜」
「ふざけんな、つか、離れろ」



あと2ヶ月、楽しもう、全力で。


そこに例え、
加藤が、好きな人が居ないとしても
俺には大切な人がいる。

いっぱいいるんだ。


加藤とは違う、好きが、たくさんあるんだ。





「まずはスーパーだな!スーパー!」