ｰｰｰｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ



無機質な音がなり、センセーが安堵したかのように教室を飛び出していった。



その代わり、今度は授業中よりもさらに煩さが増す私のクラス。



―――結局、井上は授業に出なかった。




あの子は見た目も真面目なら中身までもが真面目で、転入してから一回も授業をサボらなかった。




と、その時、クラスメートの話に耳が集中した。




「さっき、恭汰さんから連絡回ってきたんだけど、【井上愛果】が【桐】の姫になったってよ！！」




井上、愛果………


桐………