明日香は二階に上がるとウォルスがいた

明日香は無言で棘を構えた

ウォルス「グォォ!!!」
ウォルスは明日香の方まで走り爪を振った

明日香「くっ……」

明日香は右に避け
隙の出来たウォルスに向かい回し蹴りをした

直撃してるものの怯まない
ウォルスは再び明日香に向かいまた爪を振った

明日香(ヤバい……避けられ………)

グシャ!!!


明日香が目を開けると
そこには
サジがウォルスに向かい自分の左腕を突き刺していた

サジの左腕は鬼のように赤く
血管が浮き出ていた

ウォルス「グァァア………」

シュウ!

ウォルスは消えて無くなった

サジ「だから1人じゃ駄目っていったんだ……」

サジは明日香の前に立つ

サジの今の身体は左腕のみ鬼の手のような状態になっており
目は赤く充血していた

明日香「貴方は………」

サジ「鬼………かな?」

サジが哀しい顔で言う

サジ「自分でもよくわかんないんだよ
気付いたら学校にいて……横腹からは血が出てるし
左腕は鬼の手になってるし
頭の中は訳のわからない記憶があるし……こういうの……記憶喪失……てのかな?………なんか頭の中に真木って言葉と歌が流れて」
明日香は急にサジの腕を取る

サジ「?」

カシャッ

と光る手錠をさせられた

明日香「今からあなたをウォルスと認めますが
半分は人間みたいなのでとりあえず組織に連行します
よろしいですね?」

サジ「ウォルス?」

明日香「……さっきの化け物の名前」

サジ「ちょ!俺は……」

ドゴッ!!!

明日香はサジの腹部に向かい拳を振った

サジ(なん………なんだよ)

そのままサジは意識を失った


サジにとってこれが
世界を変える為の一歩とはまだ気づいてはいなかった