先生のためのシンデレラ



「…さくら。」

先生が突然つぶやいた言葉に
あたしはさっきよりも
断然心拍数の上昇を感じた。


「え?」


「さくら、ここから見るのが
毎年楽しみなんだ。」



あ、校庭のさくらか。


今年の桜が
まだ散ったばかりの季節。



先生はなぜか
微笑んで桜の木を見ていた。