楓の眉がピクっと動く。 「ええ。」 引きつった笑顔でそう答える燈子に怒りがふつふつと湧いてくるが、ここは将来財閥を背負う者として取乱したりはけしてしない。 「こちらが何も知らないとでも? あなたたちが柳瀬葵にしていることは調査済みです。」 ここで秋吉が初めて口を開いた。 「こちらをご覧ください。」 目の前の机に資料を置き、その行動を青ざめた顔の燈子が見つめる。