その花の名前は、



「ま、できるか分かんないけどね?」

後ろを見ず、それだけを告げる。

だって澄ちゃんの方を向いたらばれちゃうじゃない?顔が赤いってこと。


……顔が熱い。
これは絶対振り向けないな。


「じゃーね。」

返事を待たずに階段を駆け上がる。

向かうのは一直線に自分の部屋。




________バタン!

荒々しく開いていた扉を閉めた。


「ふぅ、、」


ああ、緊張した。


私は扉を背にずるずると座り込んだ。



もう、なにこんなに動揺してんだ、私。
バカみたい。