その花の名前は、


じと、と背中に嫌な汗が伝う。
あれ、部屋ってこんなに暑かったっけ?


「南?」


ああもう、なんなの。
唯でさえ厄介なのに絡まれてんのに。


……そんな声で呼ばないでよ。


「なあに?澄ちゃん?」


振り向いちゃうじゃない、
飛びっきりの笑顔を振り撒いて。