私はいつもの癖でリビングに向かう。 リビングからわいわいと賑わう声が聞こえて。 今私はここで中に入ってもいいのか。 ドアを開けようと伸ばしかけた手を引っ込めた 「はあ、」 もうこれで29回目じゃん。 幸せ逃げちゃうかなあ。 くるり、と踵を返してもときた廊下を戻ろうとした。 __________________ガチャ。 嗚呼、まさか。