「っ…みな…」
もう、なんなの。
折角今いい気持ちなのに、
「なみっ、、、、みなみっ!!!!」
「わあっ?!」
吃驚した、お母さんか、、
今日は何か不思議な夢を見たような、、?
そういえば夢に誰か「ねえ南、萌ちゃんと美里ちゃんもう来てるわよ?」
「はあっ?」
なんなのよ、考えごとしてたら遮られるわ、寝坊するわ、、、最悪じゃん!
「もーっ、なんで早く言ってくんなかったの?!」
「言ったじゃない、でも南が無視したんでしょ、?」
最悪。
あの二人怒らせると怖いのにいいいっ
バタバタと慌ただしく準備を済ませると家を飛び出した。
まだ置いて行かれてないことを祈りながら走る走る。
「あ、いたあっ」
「南おそーい!」
「ごめんごめん、寝坊しちゃったあ」
えへへ、と態とらしく舌を出せば、すぐさま「キモイ」、と親友の1人が真顔で言い放つ。
「もういいよ、南の寝坊にならもう慣れたしね」
と呆れ顔で言う親友もう1人。
キモイって行ったのは秋神 美里。
クールフェイスな顔立ちで物凄い美人さん。でも偶に毒舌。たけどいつも面白くて元気が無いときには笑わしてくれる。
もう1人の呆れ顔は西城 萌乃。
美里は取って代わって甘いフェミニンフェイスな元気ガール。顔には似つかわしくないサバサバした性格で男の子にモテる。
2人とも大事な親友なんだよね。
「ほらほら、早くしないと遅刻付けられちゃうよ?」
萌が小さく首を傾げて私を急かす。
「うん、そうだね。行こうかー」
そういえば、、あの夢の内容が気になるなあ。
2人は幼なじみだし、私が覚えてないことも覚えてるかも。
「ねえ、萌、美里。」
なあに、と言うように首を傾げる2人を見ながら私は今日のはっきりとは覚えていない不思議な夢の事を話した。
「んー?そんな人いたっけえ?」
考える人のように首を傾げる萌を見ながら美里がふ、と思いついたように微笑んだ。
「あれ、何美里、なんか覚えてんの?」
私が首を傾げて美里を見れば美里は自信ありげに頷いた。

