その花の名前は、


「あのさあ、いい加減離して。」

「嫌。」

、、、さっきからこのやり取りの繰り返し。
巴衛くんは一向に離してくれそうもない。

私の後ろから首に腕を回してぎゅうっと抱き締める。それはまるで大切のものを盗られないように護られているようで。

_______________別に居心地は悪くない。

「ねえ、巴衛く「それ辞めろよ、」、、何よ。」

言葉を遮られてむっとする私。

「俺は南って呼んでんのに何で巴衛くんって君付けなんだよ。」

後ろ向きに抱かれている私でさえ分かるじとっとした視線に身体を強ばらせる。

「分かったわよ。、、巴衛?」

「何だ?」

さっきの君付けの時とは違う嬉しそうに弾んだ声色に私は単純ね、と微笑む。

いやいや。
私ってば何笑ってんの。

早く離してもらわないと。

「巴衛、離して。今直ぐ。」

ばっさりと言い捨てる。

「……」



反応無しかい。