「はあ、、」

しーーん、とした廊下を1人で歩く私。

いっつも側に居る2人が居ないだけでこんなに静かになるなんて思わなかったなあ。

きゅっ、きゅっ、と一昨日買ったばかりの上靴がしんとした廊下に音を齎す。

ここは第2校舎。
旧校舎とまでは言われていないけれど、私達が使っている校舎より使われることは少ない。

多分今もこの校舎を使っているクラスはないのだろう、静か過ぎる。



「______っ」

音のない恐怖に身体をブル、と震わせる。

巴衛くんに呼び出されたのは第2校舎の屋上で。


何でこんな所によんだのだろう?

話をするだけなのならさっき萌や美里達も居た所でもいいはずなのに。


んー?
私がどうやって2人を追い払ったのかって?

__________それはアレよ。
奥の手ってヤツ?

使える物は使わないと、ね。

「…はあ、」



______それにしても、、今はやけに心寂しい。


私はもう一つ大きな溜め息を吐き出した。