「あっ」
ガタンッと席について前を見ると、斜め前の席を二つ分はさんだ所に巴衛くんがいた。
2人ももう気付いたのかな。
さっきから私と同じとこをずっとガン見している。
あ、巴衛くんが後ろを振り返った。
ん?何か口をやけに動かしてる?
えーと、、、?
め、だ、ち、す、ぎ、?
やっぱ目立つよね、うん。よく言われる。
ご、め、ん、ね、
と私も口パクで返す。
「あ、南ずるい。何巴衛くんとイチャついてんの!」
「はっ、別にそんなことっ!」
やだ、萌のせいで皆から注目浴びちゃってんじゃん!てゆか美里笑ってるし!
他人事じゃないでしょ!
「あれ?」
もしかして巴衛くんまで笑ってる?!
あーもう最悪。

