「ほらっ、タラタラしてんじゃないわよ!」
急かす萌に、
「分かった分かった。」
軽く受け流す美里。
「おーう!」
それにさっきの作戦が上手くいって機嫌が良い私。
「あ、こりゃもう鳴るわ。さーん、にーい、いーち!」
_____________キーンコーンカーンコーン
美里のカウントダウンで鳴り響く機械音。
「鳴った、、、、鳴ってしまったああああっ」
ばたあっと膝から崩れ落ちる萌。
まあまあ、とそんな萌を慰める私と美里。
「ふっふっふ。こんな事であたしがくたばってたまるかああああっ」
突然大声を出す萌様。
「ちょ、今他のクラス授業ちゅ「おっしゃあっ!行くぜえええええっ」____うん。」
だだだっと駆け出す萌を追い掛ける。
「そんなに2年と合同授業したいんだねえ、」
「だねえ、、、あんなに飛ばしちゃって。」
オバサンみたいな喋り方をする私達。
何か最近ノリが可笑しい気がする。
「ふう、やっとついたあ。」
この学校、馬鹿でかいから移動教室の時間はたっぷり15分もある。
それにしても、広過ぎよ。

