「ごめんねー、うちのマスター。うるさいでしょー?」 「いえーそんなことないです。……ヒロさん、いいひとですね!」 「まぁいいひとだね。俺の理解者だし。それにね、おネェというか…男女どちらの気持ちも分かるらしくて人生相談とか、恋愛相談とかしにくるひとも結構いるんだよ。」 なるほど。それで色々話を聞いてあげれるって言ってたんだ。 「でも、マスターは自分からそういうことを滅多に言わないんだよ。だから…伊奈ちゃんのことを気に入ったんだろうね〜。」 あの言葉にそんな意味まであったんだ。