【完】*お引越しラバー*





「そーいえば、伊奈ちゃんは疲れてない?」


あたしは考えた。
ここで疲れていますという=お茶に誘われてしまう。


こういうことよね!!


「ぜんっぜん疲れてないです!」



「そっか、じゃあブラブラ歩きながらお店に行こっか!」


えっ……。
なんかあたしの想像を裏切る答え。


「……はい…。」


「じゃあ、ちょっとゆっくり歩いていこうか!」



そう言ってニコッと笑う松橋を見て、なんかドキッとした。

やっぱ、顔はカッコ良いんだよねぇ。