「いや、あたしはちょっと……」



「いや、でもぉ〜1回だけでも行ってみたらー?ねぇ?松橋さん!」


「そうだよー、ご馳走するし。」




金の問題じゃねんだよ!


しかも1回“だけでも”とか、ナチュラルにダメもとみたいな言い方してるし。


そのあたりで、あたしが断りたいって言ってたのはちゃんと分かってたんだなと実感する。



「ねっ?一回行ってみなよ?」


「え……うーん。」



でも、友達に言われるとなんかほだされてしまうと言うか……揺らぐ。