「あ、あの。群青くん?なんで、離れてくれないの?」
え?
だって、もっと先輩の反応が見たいんですもん。
・・・けど、少しいじめすぎましたかねぇ...
「じゃあ〜。んーと。あ!俺のこと群青くんじゃなくて"れん"って呼んでくれたら離します♪」
これくらいなら、楽勝っすよね。
そう思っていたけど、かな先輩はずっと黙ったまま。
「あれ?先輩言わないってことはずっと抱き付いててもいいってことですか?♪」
ぎゅっ
さっきよりも、力強く抱き付いた。
さすがにこれに効いたのか、かな先輩は口を開いた。
メニュー