麻貴ちゃんみたいな子になれたらなー。

学校だって楽しいだろうなぁ。

と麻貴ちゃんを洗面台の前の鏡ごしから見ながら思っていた。

そしたら鏡ごしで目が合ってしまった。

やばっ・・・

見なかったことにして、さっさと出ようとした。

だが──────────


「白崎さん!」
「ははははははい?!」


突然呼び止められた。

しかも驚きすぎてめっちゃかんだ。

ていうか、私になんの用?

私なんかしたのかな・・・。


「あたし地味子になりたいんだけど!」


はい?


「・・・は、はぁ・・・。」