なんとか勇気を出して言いたかった言葉を言うと、私は外に出ようとドアノブに手をかけた。


「あっ・・・、待って。あたしみたいになりたいわけ・・・よね?」


「え?・・・はい・・・。」


まさかのここで返事が返ってきたっ。

どうしようどうしよう・・・。

またまたピンチです・・・。


「えっと・・・、あたしのどんなところになってみたいの?」


菊沢さんのどんなところになってみたいの?

そんなの決まっている。


「・・・菊沢さんの人当たりがいいところとか、友達いっぱいなところとか・・・、なにより・・・楽しく学校生活楽しく送ってそうだから・・・、です。」


菊沢さんはびっくりしたように目を見開いた。