「好きな人って!! 優奈!?」



「まってまって??
頭がついていかない……
優奈ちゃんもしかして
好きな人いたの!?」



「ちょ…声でかい…ょぅ…」




顔が真っ赤になっていくのがわかる。




「ちょ、、、待った。
落ち着こう、うん、落ち着こ」



「そだね、うん。深呼吸」




2人は完全に思考停止しているようで。


水を飲んだり、
汗を拭いたりしている姿が
ちょっと笑えて
緊張が少し解けた。




「誰? 好きな人って」




改めて聞かれて、
また体がこわばる。




「……唐沢…くん」



「えええええええええ!!!!」




落ち着いたハズの2人が
周りがびっくりするような大きさで叫んだ。