「あ、もうみんな来てる〜」
公園の入り口に行った頃には
もう他の部員が揃っていた。
今日来てるメンバーは、吹奏楽部の2年
ほとんど。
花火の音が苦手だから行かないとか
あまりみんなと馴染んでる方じゃない子とか
親のOKが出なかったとかで
来ない子もいるけど
十数人でぞろぞろと
浴衣であるく。
「男子も一緒にくればよかったのに。」
「ねー! みんなで行った方が
絶対楽しいよ」
「さっきね、優奈達待ってる間に
いっちゃんたちに会ったよ」
「うそ〜! 会いたかったー」
「あいぽんなんて彼氏とラブラブで
通ってったんだよ」
「うわ、まじか」
「やるな〜」
「よくつづくよね」
「あの人達は長い」
私たちがまだ来てない間に
早く来てた人たちは
いろんな学校の人に会ったみたいで。
唐沢くん達クラスの男子は
来てないのかな?
なんて期待した。
