大好きな君に、届けるメロディ。




「それにしても何でお前
吹奏楽部なの?
そんだけ足速けりゃ
陸上部でも入れば良かったじゃん」




男子が山下に聞いた。


私も思う。
そういえばそんな話
聞いたことなかった。




「吹奏楽と陸上で迷ってたんだけどさ
音楽は元々すきだったけど
走るのって別に好きじゃなかったし。
ただ、速かったってだけで」



「うわ、自分で言いやがった!
こいつ〜」



「うるせぇなー!
ていうか、長距離こんな得意になったの
吹奏楽のためだし。

肺活量鍛えるために、
休みの日走ってるからさ。
持久力ついたの」




…へぇ。


山下ってそんなに吹奏楽
好きだったんだ。


確かに、山下トロンボーン
上手だもんな…




「もう午後待ちきれないわ!
食い終わったか?
早く円陣組もうぜー!」



山下にせかされて
大急ぎでお弁当を食べて
クラスで大きい輪になって
円陣を組んだ。



「6組、絶対優勝するぞー!」


「おー!」