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「じゃぁ、各クラスに戻ってください!
今の感じ、忘れないように
みんなが行進しやすいように意識して
本番がんばりましょう」



「はい!!」




朝練が終わって、
生徒集合の時間になり
校庭の生徒席に戻る。



「優奈ちゃん、ほんとに最近
音きれいになったね!」



彩未先輩に言われた。



「ありがとうございます!!」



「絶対優奈ちゃん
好きな人いるな?
片思いすると、音きれいになるんだって♪
いつか絶対つきとめてみせるぞー!


その調子でがんばって」



「はい!」



好きな人のくだりは余計ですけど…



「ほめられちゃったー♪」



褒められたのが嬉しくて
舞ちんと山下に報告。



「彩未先輩にほめられるなんて
すごいね!
あんな上手な先輩にほめられるなんて」



「上原の好きな人って…いてぇっ」



山下は彩未先輩との会話を聞いてたらしく
こっちの話に食いつく。


またまたケリを入れた。