「おいっ! 優奈ぁ!?
どーゆうことだよ〜え!?」



外での練習が終わって音楽室に帰る途中
早速みんなに絡まれた。



「優奈〜??
白状しろ〜〜!!
好きな人? もしかして、彼氏〜?」



「はぁっ??
違うよ!!」



「だれだれ〜〜?
6組〜? 何組だ〜?」



「何部〜?」



「ちっがうっ…!」



「優奈ちゃんは、
チャラい人嫌いそうだから〜…
野球部とか!!」




…ほらぁ…


勘が鋭いんだって!!



いつも一緒に居る舞ちんは
私のことよくわかってるし


ドSの紗英は集中攻撃。


それに、一番の強敵は…。



「まさか、上原が好きな人いたなんてな!!
いつも俺にケリ入れてくるくせに
上原も女子ってことだ!!


…いてっ」



山下。



「だまれ、バカ。」



いつものように、スネにけりを入れた。