唐沢くんが走り終えて、
こっちに向かって歩いてくる。



「お疲れ、唐沢!」



舞ちんが言った。



「お疲れさま〜」



私も言った。



すると唐沢くんは、
またあの無邪気な笑顔で、
ニコッと笑ってくれた。



顔が、ぽっと赤くなる。



私唐沢くんが好きだなぁ…


なんて実感する。



唐沢くんが汗を拭った。



そんな仕草でさえも
かっこいいと思った。



「あ、優奈ちゃん、次
山下だよ」



「ほんとだっ!」



6組はまだ1位をキープしてる。



後ろの方に、速い人を固めたから。



山下がアンカー。