大好きな君に、届けるメロディ。




どんどん私の走る番が近づいてくる。



今の時点で6組は、7クラス中4位。



このまま言ったら山下に怒られるな。



私足遅いから、抜かすのは無理だから、
せめて抜かされないように、
今の順位をキープしよう。




「優奈ちゃん、がんばって!」



「うんっ!」




私の番が来て、レーンに立つ。



私の前の人がバトンを私に受け渡す。



精一杯走った。




「優奈ー!!」



「優奈ちゃんがんばれー!!」



「上原ぁー!!」




遠くで、私を応援してくれる
クラスメイトの声が聞こえる。