ころころころころ……


ぼぉーっとしながら
みんなの話を聞いていると、
私の目の前に野球ボールが。


とりあえず手にとった。



「ごめんっ…!」



ユニフォーム姿で走ってくる男子。


…あ。



「ちょっと〜唐沢じゃんっ。
噂をすれば」


「優奈、渡しておいでよっ」



周りの子たちが、私の背中を押す。



「……うん」



立ち上がって、唐沢くんの元に。



「あ…上原。」


「…はい。」



制服姿とは違う、
ユニフォーム姿の唐沢くんに
胸がキュンとして、
ボールを差し出す手が震える。



「サンキュ!! ごめんな」


「ううん。…がんばってね」


「おうっ」



行っちゃう…。


あ。そうだ私…
さっきのお礼……ゆってない。



「唐沢くんっ…」