ガラガラッ。 「…あ」 「あ…」 2人、同時に声を出す。 ドアを開けた瞬間 窓の外をぼーっと眺めている 山下がこっちを見た。 …嘘でしょ。 よりによって山下。 体が固まる。 先に目を逸らしたのは 山下。 すぐに窓の外に 視線を戻した。 私は少しほっとして 自分の机の横にかかっている お弁当を手に取った。 …なんでこんなときにかぎって 自分の席は窓側なんだろう。 気まずいのはいや、 さっさと教室でよう と思って、早足でドアに向かった瞬間。 「上原」