「…じゃぁ、もう一回行きます…
構えてください…」
「優奈先輩っ!
メトロノーム…ついてないです」
「へっ? …あっ!!」
ついには後輩から指摘を受けてしまった。
構えてくださいといったものの
メトロノームをつけるのを忘れてた。
「あははははは!」
「大丈夫かよー優奈〜〜〜っ!
しっかりしてよ〜〜」
ホルンの春奈は大爆笑。
1年生にも笑われてしまった。
「優奈がセクリだと和むな〜」
私は苦笑い。
この部屋の中で
笑っていないのはたった2人。
山下と桜井だけは、
厳しい顔で、鋭い目つきで
私を眺めていた。
