「いい感じ!」
「顔近い〜〜!」
「お似合いお似合い」
…嫌な予感がする。
山下と舞ちんは、顔を近づけて
話している。
声が小さくて、ここからじゃ
何を話しているのかわかんない。
けど…。
「あっ、話終わったみたい」
「ごめんごめんっ」
舞ちんが戻って来た。
あぁーやばいかも。
絶対バレてるー!!
「俺、今日塾だから先帰るわ」
「え? まだ時間あるよ、8時からでしょ?」
山下と同じ塾の紗英が言った。
「宿題やってねーんだ、関口、桜井
いこーぜ」
「おー」
「じゃぁな」
男子3人は、先にすたすた歩いて
帰ってしまった。
