「うわぁやっぱりそうなんだ!」
「まーかっこいいよね」
「かっこいいよね!?」
…あ。
しまった。
「あははは!!!」
「優奈かわいいー!!」
みるみる顔が赤くなってく。
「やっぱり優奈好きな人いたか〜」
「あ、いたよ、唐沢」
え。どこ?
春奈がグラウンドを指差す。
…ほんとだ。
「白石もいるじゃん彩♪」
「ほんとだぁ〜〜!!」
「ていうか遊んでるよねwいいわけ?」
「1年生が何かやってるんじゃない?」
ほとんどの部活が、夏の大会で
3年生が引退した。
吹奏楽部も、野球部も。
1年生がグラウンドで練習をしていて、
2年生は校舎側の方で
なぜかなわとびをしたりキャッチボールしたり
遊んでいた。
そんなんでいいの??
「優奈優奈! たまにさ、野球がさ
すぶりしたり投げるマネしたりするの
かっこよくない?」
「あ! かっこいい!」
「も〜〜、これからこの2人
話が盛り上がるねっw」
「彩だけじゃなくて優奈もいじりがいあるな」
「やめてよー!」
初めて恋愛のことで盛り上がった
お昼休み。
