大好きな君に、届けるメロディ。




「なになに、みんなで野球部眺めて
そんなにみんな野球部すきなのー?」



「ぶっ!!!」




みんなより少し遅れて教室に入って来た
春奈が言った。



その春奈の言葉に反応して
飲んでいたペットボトルのお茶を
吹き出しそうになる。




「けほっ…けほっ」



「ちょっとー優奈大丈夫?」



「え、もしかして優奈
本当に野球部に好きな人いたり??」




あああああ………



ばれたぁー。




あちゃー、といった顔をする舞ちんと
バカヤロウ、というような顔をした紗英。



私、顔真っ赤になって何も言えない。




「わぁやっぱそうなんだー!」



「だれだれー??」




ひぃぃぃどうしよう。