「ひとめぼれとか?」



「そーかも」



「きゃぁぁーうらやましいっ!」



「あたしクラス違うし
小学校も違ったからよく知らないけど
いい人なの?」



「超ー性格いいよ! 真面目だし。
あたし去年も同じクラスだったから。

優奈ちゃんが好きになるのも
わかるなぁ。

…いや、私は好きじゃないよ?」



「わかってるよ〜」



「まじめそーだよねー。
舞香と去年学級委員だったよね?
今年は山下にとられたんだ?」



「後期学級委員だよ」



「へえ! 優奈もやれば?」



「まさか! できないよ」




「いや〜でも意外だなー♪
もしかして優奈ちゃん初恋?」



「…うん」



「嘘〜! 何か私も嬉しい♪
応援するから〜!」



「あたしも!」



「ありがとー…」



舞ちんと紗英は、
自分のことのように喜んでくれていた。