『恋兔くんが好きだってこと。記憶を失う前から、今も』

「怜央…」

さっきよりきつく抱きしめられる。

『ぐ、ぐるじい…』

「あ、ごめん。つい…」

恋兔くんの顔は少しだけ赤く染まっている。

「怜央…」

『…はい』