人を好きになるコト。

まるで何かを察しているように優しく呟く恋兔くん。

落ち着け、自分。

『恋兔くん…アタシのことずっと前から知ってるよね?』

「え…」

なんでこんなこと聞いたのかはわからないけど、自分なりの言葉で伝えよう。

『瑠奈たちから聞いたの…アタシが失ってる記憶は、恋兔くんとのことだって』

「あぁ…聞いたんだ…」

『でね、アタシ思い出したの…』