5階まで一気に駆け上がった。 自分の中の 黒い感情を 振り払うみたいに。 こんな感情が 自分にあるなんて …………知らなかった。 彼女がイヤな女で 思いきり憎めたら ラクだった? −−−−−違う。 それでもまだ アツシを憎むことが出来ない、 あたし自身が ただ ただ、 ………悔しい。