あたしが大好きだった笑顔で、 顔色ひとつ変えずに、アツシは平然と言った。 なに、それ。 妹、とセックスすんのかよ。 しかも、あたしに同意を求めるの? 『そうだね。あたし、一人っ子だから、アツシがホントにお兄ちゃんだったらよかったなぁ。』 白々しく言い放って、冷ややかな視線をアツシに送った。 それを気付いて無視してるのか、 あたしを見ようとせずに 『大丈夫か?』 アツシはリョウコサンのお腹に手を当てて、 優しく、微笑んだ。 リョウコサンも、幸せそうな笑顔で頷く。