あたしはナカノに、正直に話した。
あたしが、勝手に付き合ってると思い込んでたこと。
その人は幼なじみで、もうすぐ結婚すること。
彼女のお腹の中に
………赤ちゃんがいること。
整理して話すと、こんなに簡単な話なのに、
心の中は、パズルのピースがはまらなくて、バラバラだ。
散らばった心のピースが、それぞれに、
痛い。
『ふうん。』
運ばれて来たマンゴーが山盛りになったケーキに手を付けず、ナカノがあたしを真っ直ぐ見てる。
『すごいおいしそう!!早く食べなよ。』
正面から見つめられると、焦る。
あたしが頼んだベリーのタルトも運ばれて来て、ナカノがやっとテーブルに視点を落とした。
