カッキーン

会場内にいい音が響き渡る。

 やった…。

見事弘貴はヒットを打った。

そして四番。

誰よりも輝いている姿がグラウンドに現れる。

私の幼なじみであり、‘青嵐の希望’である。

そして私の大好きな人、水南 悠斗。

野球をやればチーム一の実力だし、

テストではいつも学年で一位二位を争っている。

そんな私のあこがれの悠斗がバットを構える。

それと同時に私をとてつもない緊張が襲う。

いつもそうだった。

悠斗が大会でグラウンドに立つと、すごく緊張する。

でも悠斗が戦っているのを見るのは好きだ。