あたし等しばらく睨みあってた
あたしから吹っ掛けんのもめんどくさいし
さてどうしよう
なんて目を少しずらしたとき
「油断したな」
とかって言って拳を振り上げてくる
やばくないけど…
んー って考えてるうちに段々近付いてくる拳
うふ
必殺☆あっちむいてほい!
心のなかではそんな馬鹿なこと言いながらも
ちゃーんと懐に忍び込んで
左アッパー☆
あたしが素敵な一撃をかまして勝利に浸ってた
ら
そのお仲間さん達が怒って
あたしに飛びかかってくる
うひゃー
て思ったときに
裏路地を曲がってきた男子の手に相手の肘があたって
バラバラバラーーって
その男子が持ってた
大量のお菓子が床に落ちた
銀髪の天然パーマっぽい男子で
一目じゃあ女が男かわかんない感じの
一言で言うと兎っぽい奴が
目に一杯の涙を溜めながら
床に落ちたお菓子を見つめ
「うあ…チョコボールさんが…板チョコさんが…チロルさんが…ポッキーさん、が……」
って言った
するとその兎は あたしに殴りかかろうとした男共を見ながら
ぽろぽろと涙を流してる
嘘泣きじゃね?
いや、不覚にもそう思ったあたしが居た
悪い子ね☆あたし☆
「う、うわわわわ…なかないで?」
男共、慌ててやがる
いい気味ー(笑
「じゃあ、落ちたやつ買ってきて…」
