横田くんは、私の手をそっと握り 「さっきの…見てるだけでイラってした。」 と、眉間にシワを寄せた。 それって…お兄さんにされた…手の甲のキス? 「いつか…佐々木が…兄貴に取られると思うと不安で不安………っ!?」 私は、 彼が 言い終わる前に自分の唇を彼の唇に重ねていた。 軽いキス…。 だって、私は横田くんみたいに上手くないし。 触れるだけのキスで精一杯なんだもん。