二十歳になったお前





「あの子ね、病院でもずっと
愛華ちゃんの話ばっかりでね、

看護婦さんはみーんな
愛華ちゃんのこと知ってるのよ」


懐かしそうに微笑みながら話す
翔吾ママ。

「俺が死んだら、愛華の写真も
一緒に飾れよ?とか言っちゃって」


翔吾ママに言われて
翔吾の仏壇を見ると

そこには、あたしとの写真が
飾られていた。