「黄瀬、今回もか?」

連絡帳を開き、半分睨みつけながら香織に訊く。

「…そうです…」

「…ダメだね、失格、失格」

口調から言って、校長先生から話を聞いていない担任の先生。

ちゃんと事情が有るのに何もわかってない。

気付けばプールおさめの時期が近づきつつなっていく季節になっていくー