ーガラガラー
工藤先生に連れて来られたのは
視聴覚室。
普段生徒が出入りしない場所。
『ごめんな、羽鳥』
真っ先に口を開いたのは工藤先生。
『え?』
『俺が昨日、村上くんに
嘘ついたからこんな事になって』
そう先生は下を見て言った。
『いえ、こちらこそ、
ごめんなさい。迷惑かけて』
私も、謝った。
そもそも先生は私を助けるために
嘘をついたんだし。
私は訂正しなければならない。
噂は嘘ですって。
『あの、きちんと訂正するんで、
噂の事』
『しないでいいよ。』
先生は意外な事を口にした。
『お前が村上くんにしつこく
言い寄られてる?みたいなこと
聞いたから、俺は助けようと思って
それなのに、ここで嘘ですつったら
また同じ事の繰り返しだろ?
俺らが付き合ってることにすれば
村上くんも来ないだろ?』
先生はそう言うと
にこって笑った。
優しさは嬉しかった。だけど、
こんなの嫌だ。
『なんでですか?』
私の口からは
思ってたよりもずっと
低い声が出た。
『え?』
『なんで優しいんですか?
そんなに、、。
でも、優しさなんかで
恋人ごっこなんて、
私は欲しくないです。』
私は溢れそうな涙を必死で堪えた。
工藤先生に連れて来られたのは
視聴覚室。
普段生徒が出入りしない場所。
『ごめんな、羽鳥』
真っ先に口を開いたのは工藤先生。
『え?』
『俺が昨日、村上くんに
嘘ついたからこんな事になって』
そう先生は下を見て言った。
『いえ、こちらこそ、
ごめんなさい。迷惑かけて』
私も、謝った。
そもそも先生は私を助けるために
嘘をついたんだし。
私は訂正しなければならない。
噂は嘘ですって。
『あの、きちんと訂正するんで、
噂の事』
『しないでいいよ。』
先生は意外な事を口にした。
『お前が村上くんにしつこく
言い寄られてる?みたいなこと
聞いたから、俺は助けようと思って
それなのに、ここで嘘ですつったら
また同じ事の繰り返しだろ?
俺らが付き合ってることにすれば
村上くんも来ないだろ?』
先生はそう言うと
にこって笑った。
優しさは嬉しかった。だけど、
こんなの嫌だ。
『なんでですか?』
私の口からは
思ってたよりもずっと
低い声が出た。
『え?』
『なんで優しいんですか?
そんなに、、。
でも、優しさなんかで
恋人ごっこなんて、
私は欲しくないです。』
私は溢れそうな涙を必死で堪えた。

