村上先生は 自分の声の大きさに 今頃後悔したのか 口を覆っていた。 『あ、ごめんな、羽鳥先生。 俺、声があの、、、』 村上先生は本当に申し訳なさそうに 謝って来た。 『いいんです。べつに、 私工藤先生とは』 ー付き合ってませんー そう言おうとしていたけど、 何だかいうのが辛かった。 『羽鳥、ちょっと、、いい?』 ナイスタイミングで話しかけて来たのは 工藤先生。 『あ、はい。』 私は村上先生に真実を伝えることなく 職員室から出てった。 工藤先生のあとを追って。