村上先生は、
覚悟を決めたのか
こちらをまっすぐ見た。
『あの、羽鳥先生は、 本当に
工藤先生と付き合 『んせい!』』
興奮した村上先生の声に
誰かの声が重なり、
振り返ると、橋本くんが
驚いた顔でこっちを見ていた。
『橋本くん??』
職員室はかなりざわついている。
村上先生の声が大きすぎて
職員全体に 噂が広まった
のは確実、、、
工藤先生の方をちらりとみると、
先生も私を見ていた。
私は、先生から目をそらして
橋本くんに駆け寄った。
『ん?どうした?』
私は橋本くんに平静を装って
話しかけた。
『先生、、あの、
これ、渡そうと思って来たんだけど、
あの、、、』
橋本くんは話を聞いてたせいで
かなり、きょどりながら
課題を私に渡した。
『おー!受け取ったよ。』
私がそういうと
橋本くんは
居ずらそうに出て行った。

