先生に逢いに行く。

私は朝のホームルームを終え
職員室に入った。



ーボスッー

椅子に勢いよく座り、
背もたれにそのまま
よりかかって

ため息を一息。

『はぁ〜』


『まあまあ、まだ朝だよ?』

わたしのため息を聞いた
篠崎先生は笑いながら言った。



『はは。まあ』

私はだるそうに答えた。





私はそれからパソコンに
向かって、少しだけ残っていた
昨日の仕事の続きを、
一時間目前までに済ませようと
進めていた

その時

『羽鳥先生?』

横から声がして振り向くと、
私の横には

村上先生が立っていた。

『村上先生?何でしょう。』

正直驚いた。

職員室では学年部が違うから
席は遠いし、

社会科教官室に行かなければ
関わらないと思っていたのに、

まさか職員室でこんなに
堂々と話しかけられるとは。




『あのですね。。。』

村上先生は
なにか、言い出しずらそうな顔を
している。


『はい?』