先生に逢いに行く。



『あれ?羽鳥?』

昔のことを思い出していたら
ついついボーッとして
先生が呼んでたことにようやく
気づいた私。


『あっ!ああすみません』


『ほら、甘エビ!お前好きだろ?』

先生は私のために甘エビの握り
をとってくれた。


『あ、ありがとうございます』



まあ好きというより、
あの時無理やり先生に
食べさせられただけの話だけど。




『それにしても、驚いた!
お前が、村上にしつこくされてて』

先生はマグロを頬張って言った。


『あー、はい。
なんか合コンに私を誘いたい
らしくって。』

私は苦笑いで答えた。


『村上も、社会科だよな?』


『はい。同期で教科も同じなんで、
教官室にはいれば、
しつこくって、、。
だから、職員室で仕事済ましてます』



私がそう言うと先生は

『お前拒否る時はきちんと拒否れよ?』

と、心配そうに言ってくれた。