先生に逢いに行く。

『じゃあ、そろそろ
お邪魔なので帰りますよ』


私は 立ち上がった。

メイクも落とさず寝たし、
家に帰ってお風呂に入ろう。


『送ってくよ！』

先生も、立ち上がった


『いえ！大丈夫です！
私、車だし、それに
先生の車は学校ですよ？』


『え？じゃあ昨日、
羽鳥がのして来てくれたのか？』



先生はなにも覚えてないのかな？

ーもう少しそばに居てくれないかー



『はい！忘れたんですかー？
私が昨日お粥を作って
帰ろうとしたら、
"行かないでくれぇ、寂しぃよぉ
好きだーっ"ていってきたこと。』


私、今、大分話盛ってる。


『えっ？！えっ？！えぇー？』

先生はやたらと焦ってて
みるみる顔が赤くなってる！



『先生、顔赤いですよ？』


私は意地悪を意地悪で返した。


『え、おれお前にそんな事っ』

ーそんな事言うはずない。ー

って言おうとしてるのかな？



そう思ったら

"うそだよーん"なんて

言えない。
というか言いたくなくなった。



『じゃ！お大事に！
分かっての通り、
今日文化祭の代休ですから
ゆっくり休んでください！』


そう言って、一方的に部屋を出た。



私ったら最低。