先生に逢いに行く。

『先生、鍵は?』


先生に肩を貸しながら
聞くと、


先生はポケットから鍵を出した。


それで家の鍵をあけて、

中に入った。


先生のネクタイを解き、


ワイシャツ姿でベッドに
寝かした。




私は先生のためにおかゆを作った。


そして机に置き

《きちんと食べてくださいね?》

と置き手紙も添えて


帰ろうと、

先生の部屋に入り
布団を掛け直した。

そして立ち去ろうとしたら、


手首を後ろから掴まれた。



『りいこ。』


そう呼ばれた。